モーリス・バートン著 / 垂水 雄二訳
早川書房 (2006.7)
\777
評価:☆☆☆☆
1冊目に引き続き、動物に愛はあるのかについて探る本。
理論で語り続けるわけではなく、エピソードから動物が愛情を持つかどうかを判定しようとするわけだから、こちらも面白い話が沢山載っている。
ミツオシエが、甘いものが市場で容易に手に入るようになった今ではミツバチの巣のありかを教えなくなったことなどからミツオシエにも文化らしきものがあると窺えたり、カラスが集会を開いていたり、興味深い話が沢山。
やはり、動物にも繊細な心があるのは疑う余地がないというのが分かる。もちろん、愛犬を見ていると動物に感情がないなどというのが妄言であることは一目瞭然なのだけど。それでもやはり真実を探るには懐疑的であるべきで、バランスが難しい。
著者は驚くほどの節制で、動物に感情があることを認めようとしながらも懐疑的な立場を貫こうとしているので好感が持てる。そのような立場だからこそ、多くのエピソードで持論を補強しようとし、それが本書を面白くしていると思えてならない。
動物好きは、科学が動物をどのように考えているかを知る良いきっかけになると思う。
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