評価:☆☆☆☆☆
本書を知ったのは包帯アマゾン・ラブというちょっと妖しい雰囲気の漂うブログから。
アメリカで騒がれているエイリアン・アブダクションについては、多くの日本人が首を傾げるのではなかろうか。なぜそんな突拍子も無い事を、彼らは信じることができるのかと。
その答えの一つは、そんなことを言うとはどうかしているというものだろう。もちろん、”どうかしている”には幅があって、最も穏やかなものだと「彼らは科学を知らない」あるいは「常識を知らない」となり、最も手厳しい意見は「頭がおかしい」ということになる。
果たしてそうだろうか。彼らは本当に、”どうかしている”から宇宙人に誘拐されて不快な人体実験をされたと信じているのだろうか。ゲテモノに感じられても不思議はないこの疑問に、正面から切り込む心理学者が現われた。その人こそ、著者のスーザン・A.クランシー。
彼女はもともと”回復された性的虐待記憶”は本当に事実に根ざしているのかを研究していた。ところが、この話題はアメリカ社会においては実にデリケートで政治的で、熱い論戦を避けられないものだった。
客観的な事実としては、辛い記憶を抑圧という手段で完全に忘れ去るというメカニズムは全く存在しないことが明らかになっているのだが、アメリカでは冷静で客観的な心理学よりもフロイトの呪いの方が政治的に強いため受け入れられていない。(この辺りの話については『フロイト先生のウソ』や『精神分析に別れを告げよう』に詳しい。『フロイト先生のウソ』については 71冊目 フロイト先生のウソにて紹介しております)
一読して感心するのは、著者が真摯に研究に取り組んでいること。著者自身は懐疑論者で、宇宙人が存在する証拠は無く、ましてや地球にやってきて人間を誘拐しては人体実験を繰り返しているなどナンセンスであると信じている。そのことは本書の中で何度か触れられているのだが、それでも誘拐されたと信じる人々から話を聞く際には決して彼らを見下したりせず丁寧な対応に終始している。
そして彼女がたどり着いた結論は、宇宙人に誘拐されたと信じる人々は、決して頭のおかしい人々ではない、ということだ。彼らの多くは親しみやすく親切で、不自由なく通常の社会生活を送っている。宇宙人が自分とブリトニー・スピアーズの脳を入れ替えたなどと訴える人は研究対象から除外しているからというのもあるかもしれないが。
宇宙人に誘拐されたと主張する人々の話を、懐疑論者が紹介しているというだけで一定の価値はある(ビリーバーが紹介している本は既に何冊も出ている)。しかし、それよりも価値があると思うのは、宇宙人に誘拐されたと思い込む、心理学的な背景と事実関係に踏み込んでいることだ。
まず指摘されるのは、彼らが宇宙人に誘拐されたという記憶を取り戻すのに催眠術の力を借りていること。催眠術下ではしばし不思議な意識の変容があるが、とりわけ記憶に混乱をきたすことが知られている。また、記憶そのものがあやふやなもので、思い出すという行為は過去の出来事を正確に脳内で再現するわけではなく、現在の思い込みなどを織り込んで自分に都合よく再生されることが明らかになっている(『抑圧された記憶の神話』に詳しい)。恐らく、宇宙人による誘拐を信じる何人もの催眠術者が、多くの人々に誘拐の記憶を埋め込んでいるというのが事実だろう。
次いで、彼らが何から宇宙人のイメージを得ているのかが語られる。それは宇宙人が地球に攻めてくるという映画やドラマであり、アメリカに深く根ざしているキリスト教である。詳細は本書に譲るが、聖書にある話と宇宙人による誘拐の細部の一致は驚くほどだ。
とにかく冷静かつ丁寧に、宇宙人による誘拐が信じられる背景に切り込んでいると思う。とんでもない主張にはとんでもない証拠が必要、と信じる科学者としてのスタンスと、温か味のある人間としてのスタンスが研究成果を魅力的にしているように感じられてならない。記憶とは何か、なぜ突拍子も無いことでも人々は信じられるのか、ということに、理解を深めることができる好著であると思う。
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今日聞いてきた再検査の結果。
前回よりも多少の悪化が認められました。どうやら私の体はポンコツのようです。働きが悪いのは頭だけだと思っていたのに。
とは言っても、病気じゃないぎりぎりのレベルから病気を示唆するレベルに上がったのなら問題だけど、元が病気なレベルだから多少の増減は誤差の範囲。いわば、平均体重を100kg上回ってるヒトが5kg太っても問題が増えるわけじゃない、ってところか。
そんなわけで、近くの病院に紹介状を書いてもらったのだけど受診できるのは来週の金曜日とのこと。いや〜、毎週帰ってこなきゃいけないなんて困ったなぁ(はぁと)。と私は余裕をかましているのだけど嫁さんは心配みたい。そうだろうなぁ。
無理はしないに越したことは無いので、周囲にはかなり大げさに触れ回って過酷な残業は辞めるつもり。今無理をしても良いことは何も無いし、仮に無理して倒れても会社はなにもしてくれないから。
そんなわけで、しばらくは闘病生活が続く(と言い触らして仕事をサボる)ことになりました。どこがどう悪いのかもまだ分かって無いけど。
前回よりも多少の悪化が認められました。どうやら私の体はポンコツのようです。働きが悪いのは頭だけだと思っていたのに。
とは言っても、病気じゃないぎりぎりのレベルから病気を示唆するレベルに上がったのなら問題だけど、元が病気なレベルだから多少の増減は誤差の範囲。いわば、平均体重を100kg上回ってるヒトが5kg太っても問題が増えるわけじゃない、ってところか。
そんなわけで、近くの病院に紹介状を書いてもらったのだけど受診できるのは来週の金曜日とのこと。いや〜、毎週帰ってこなきゃいけないなんて困ったなぁ(はぁと)。と私は余裕をかましているのだけど嫁さんは心配みたい。そうだろうなぁ。
無理はしないに越したことは無いので、周囲にはかなり大げさに触れ回って過酷な残業は辞めるつもり。今無理をしても良いことは何も無いし、仮に無理して倒れても会社はなにもしてくれないから。
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