南山 宏〔著〕
学研 (2000.9)
\546
評価:☆☆☆☆
タイトルに見覚えがある人も居るだろう。そう。本書はかの学研の誇る
というのも、何を隠そう、私はムー読者だった。私個人というよりも、高校時代の悪友達で回し読みしていたというのが正確なところで、みんなで楽しみながら読んでいたものの内容はちっとも信じていなかった。
なぜ内容を信じないのに読むのかというと、あの雑誌は内容の当否を問わないのであればきちんと調べられていて、こんな話を信じる人が居るのかと思いながら読む分には十分に楽しめたのだ。おかげでヴェリコフスキーの衝突する宇宙やら月の中は空洞になっているやら預言者やらといった珍説の数々に触れることができた。どう見ても合成バレバレのインチキ写真(そのほとんどがNANA通信)や勘違いしているペンパル募集を見ては笑いあったのが懐かしい。
そんなムーで南山宏が連載していたのが“ちょっと不思議な話”。できるだけ事実であると裏づけが取れ、なおかつ不思議で面白い記事を世界から集めたというだけのことはあり、毎月楽しませてもらった。
たとえばこんな調子。
英国スタワーブリッジの引退した農夫エディ・オークリッジさん(78歳)の火葬に立ち会った親戚一同は、エラ・フィッツジェラルドの『さよならをいうたびに』をかけてくれと頼んでおいた。ところがスタワーブリッジ火葬場は、まちがえて『煙が目にしみる』をかけてしまった。2つの曲は同じ音楽テープで隣り合わせに並んでいたのだ。でも、そのほうがふさわしい?
こんな類の話がたくさん載っている。不思議というか、確率の問題の気もする。正直、どこまで本当なのかは分からないので、内容の当否については眉唾物だが、純粋に話を楽しむには向いているように思う。そう考えればムーに連載していたのも分からないではないな。
2007.3.1追記
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