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2006年度 私的ベストテン
 今年はなにやら激動の1年だったように思う。新年早々に息子が産まれ、夏には私が転職、秋には単身赴任が始まったわけで、生活環境がどんどん変わっていった。それでも忙中閑ありで、空いた時間を使って多くの本に巡り会えたことを嬉しく思う。小人閑居して不善を為すって言うしね。

 そんなわけで、私にとっての2006年ベストテンを発表する。今の心積もりとしては毎年恒例にする予定。そう思って見返してみると実に無秩序に本が並んでいるようで当初の予定通りとはいえ節操の無さが垣間見えるようである。選ぶのに難航したのであるが、削りに削った結果、以下のとおりになった。多分、明日選んだらいくつかは入れ替わると思われるけど。テーマに興味さえあれば、どれをとっても後悔することがなさそうなラインナップと自信を持ってお勧めできる、そんな10冊になったと自負している。なお、信じて読んでみてつまらなくても責任は取れません。



10位  237冊目 信仰が人を殺すとき
 
 モルモン教という日本にいては接点の少ない怪しげな宗教について知ることができた。また、モルモン教(とモルモン教から派生したモルモン原理主義)に留まらず、宗教全般と信仰について色々と考えさせられることが多かった。原理主義は決してイスラームの占有物では無いし、宗教に根ざす不寛容さもそう。

 一度宗教が危険な牙を剥いた時にどのようなことが起こるかは、オウム真理教の起こした一連の事件からも明らかだろう。アメリカの一部の宗教が起こした異常な事件として片付けるのではなく、もっと深く広い視点に立っているのが好印象で読んでいて面白かった。



9位  90冊目 エラゴン、エルデスト上下

 久々に読んだ本格的ファンタジー。世界観を説明するのが長すぎるきらいはあるものの、ドラゴンやエルフ、それに英雄たちが縦横に活躍する冒険の旅を素直に楽しむことができた。著者がまた博識で、10代とは思えないほど多くの知識を駆使しているのがまた素晴らしい。ファンタジーの面白さを久々に実感させてくれた好著。



8位  205冊目 死体につく虫が犯人を告げる

 法医昆虫学という予想もしなかった世界について教えてくれた1冊。この分野そのものが新しいようで、成り立ちと受け入れられるまでの著者らの苦労が伝わってくる。意外なものからどれほど多くの情報が読み取れるのかを教えてくれたことに感謝。犯罪捜査にまた一つ心強い手段が加わったことを実感した。新しい世界を教えてくれたことの感謝は、描写のアレさを考慮しても有り余る。



7位  173冊目 利己的な遺伝子

 噂に違わず実に面白い。ドーキンスの語り口は深い専門知に根ざしながら一般に分かりやすいもので、比喩も面白くて分厚いにも関わらず一気に読める。名著の名に相応しい。



6位  159冊目 男の子の脳、女の子の脳

 脳の面白さが実に良く分かるので、それだけでも十分に面白いのに親として知っておくべきことを多く教えてくれる。男女の脳には随分と先天的な違いがあることを示し、脳の発達に合わせた刺激を与えることの重要性を的確に伝えてくれた。私も新人の親として多くのことを楽しみながら学んだと思う。実践できるかは別問題だが。



5位  187冊目 恐るべき旅路

 『のぞみ』の火星への旅がどれほど過酷だったのかが要点よくまとめられているのがすごい。『のぞみ』は結局探査としては失敗だったけれども、運用としては今後の糧となることも多かったのではないかと思わせてくれた。また、『のぞみ』に託した数多の夢には感動を禁じえない。このような形で一般の方々の興味を掻き立て、夢を託せたことは今後の宇宙開発にとって必ずやプラスになるだろう。

 かなり専門的な話を分かりやすく解説し、と同時に大変な苦労を伝えている好著で特に機械系で技術に関わる方には面白く読めるのではないか。



4位  87冊目 もしも月がなかったら

 月がなかったらどうなるか。その十分にありえた世界で起こる予想外の事態を知るにつけ、地球が月を得たことに感謝せずにはいられない。と同時に、惑星科学の面白さを教えてくれた一冊。地球の環境がどれほどきわどいバランスの上に成り立っているかを教えてくれた。宇宙論や惑星科学に留まらず、地球外知的生命の存在に興味がある方には必読といっても良いのではなかろうか。



3位  136冊目 情念戦争

 ナポレオンの覇権確立とその没落をフーシェ、タレイラン、ナポレオンの情念で読み解こうとする意欲作で、フランスの近代を作り上げたといっても過言ではないこの複雑な時代を見事に纏め上げている。著者の恐るべき博識さは、フランス革命からナポレオンの死まで多くの余談を交えさせ、それがまた華を添えていると思われてならない。ナポレオンに興味がある方、絶対的にお勧めです。本書のおかげで興味を持つ分野がまた一つ広がったことに感謝を。積読が増えたことにも感謝を。

 なお、本書はブログに移って最初のエントリー。そういう点でも感慨深い一冊です。



2位  190冊目 三国志 正史と小説の狭間

 ああ、やはり三国志は面白い。本書を教えてくれた「幻想工房」雑記帳から引用するのが一番正しいだろう。曰く、文句なし、非常に良い。「買いですか?」と聞かれたら、オジオン「買いじゃない、買え」 と答えたい。 この言が全てを表している。三国志ファンを名乗るならば読みなさい。そんな本。三国志の面白さを改めて教えてくれる上に三国時代を通して書かれているので読み応えもたっぷり。ページ数と値段が倍でも良かったくらい気に入った。



1位  223冊目 そして、奇跡は起こった!

 タイトルに違わず、まさに奇蹟。シャクルトンの不屈の精神にはもうやられました。探険家の時代の最後を飾る、優れたリーダーシップの持ち主だからこそ成し遂げられたのであろう。過酷な南極からの脱出行を読むと、事実は小説よりも奇なりとつくづく思う。事実が持つ圧倒的な重みと手に汗を握るような脱出行に加え、なぜ南極探検が大変なのかを解説し、過酷な中にも楽しみを忘れないタフな彼らの冒険を知ることができたのは収穫だった。シャクルトンという魅力的な人物に加え、南極そのものの魅力も教えてくれた価値ある一冊。





 今年はおよそ160冊の本に巡り会うことができました。中には駄本もありましたが、少なからぬ素晴らしい本にも巡り会うことができたことに感謝したいと思います。

 また、ブログに移行したことで予期しなかった多くの方からコメントやトラックバックをいただけたことが本当に励みになりました。多くの方に感謝したいと思います。来年も今年同様にマイナー路線を独走することになると思いますが、遊びにきていただけると嬉しく思います。

 来年、皆様も私も素晴らしい本に巡り会えることを祈りつつ、今年の更新を終えたいと思います。では皆様、良いお年を。
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未分類 | 2006/12/31(日) 17:23 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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