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すかいらいたあ

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243冊目 朝鮮戦争の謎と真実
朝鮮戦争の謎と真実

A.V.トルクノフ著 / 下斗米 伸夫訳 / 金 成浩訳

草思社 (2001.11)

\2,310

評価:☆


 朝鮮戦争は、北が一気に南を制圧できるとの甘い見通しに立って行った侵略戦争で、ソ連の後押しと指導が背後にあったことはもはや常識であろう。

 金日成の目論見どおりに進んだ戦況をひっくり返したのはマッカーサーによる乾坤一擲の大作戦、仁川上陸である。このあたりの流れは『戦略の本質』で丁寧に説明されているので興味がある方は参照して欲しい。仁川の厳しい自然条件を乗り越えての作戦は、ノルマンディー上陸作戦よりも難易度が高かったとも言われる。

 仁川上陸作戦によって戦況が国連軍有利に展開し、北が崩壊しそうになると今度は朝鮮に緩衝地帯としての役割を期待するもう一つの共産国、中国からの援軍が朝鮮になだれ込む。自称義援軍、その実正規軍による数十万の戦力は国連軍を敗走させて、結局38度線前後で戦線は膠着。なんということはない、大量の血を流しながら元の木阿弥という悲惨な結末だった。

 ここに書いたことは、常識に属する分野だろう。本書が特別なのは、こういった背景を全然説明せずに、共産側の指導者たちが何を語り合っていたかだけを延々と記し続けていることにある。その結果、タイトルに反して、この本を読んでも朝鮮戦争に関する流れはなかなか掴めないということになってしまっているのが残念。

 その一方で、金日成、毛沢東、スターリンらが実際にどのようなやり取りをしていたかについては詳細な記録が載っているので、朝鮮の現代史に興味がある方への資料集としては高い価値があるのではなかろうか。ソ連の情報公開によって得られた資料だからその価値と信頼度の高さは保障されているといっても過言はないだろうし。

 欠点は、なんといっても面白くないことだろう。戦争を指導した彼らが何を考えていたかはそこそこ分かるようになるけれども、それにはかなり注意深く読み込まなければならない。

 また、訳文の無意味な難解さも本書の理解を妨げる巨大な要因である。もっとも、共産党を支持する人々はやたらと難解な言葉を使いたがる悪癖を有しているので、原文自体が分かりづらい可能性もあるが。アメリカをやたらとファシスト呼ばわりするのもそうだ。そもそも、ファシストとの戦いで最も効果を挙げたのは当のアメリカだったのだが。

 それにしても、朝鮮の武力統一を目論んでソ連を催促する北朝鮮、有利と見るや進行を指示しながら自らは決して表に出ないよう細心の注意を払うソ連、国連軍の攻撃を一手に引き受けて朝鮮解放を妨げる中国の織り成す模様はまさに魑魅魍魎が跋扈するとしか言いようのない、底知れぬ政治の闇である。朝鮮でのせんそうでありながら、南北どちらの朝鮮の意向もが大国の前に敗れ去る様は物悲しくもある。どちらの国にも功ならずして万骨だけが枯れた、そんな戦いの背後で交わされた政治の世界を垣間見たい方にはお勧めするが、朝鮮戦争全般について深い知識のない方には決してお勧めしない。
太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2006/12/23(土) 23:47 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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くりすます
 クリスマスというのに仕事。まあケーキ屋さんは毎年仕事なのだから、それと比べたら良いのかもしれないけど、友人からパーティーに誘われていたのが気になる。そんな雑念を抱えつつ、家を出ようとして気がついた。

 そういえば、音楽プレーヤー持ってきてたんだった。

 前の会社を辞めるとき、送別会で貰ったのである。こともあろうに、私が忌み嫌う某M社のを。なぜ嫌うのかというと、無茶な要求の前に何度も徹夜を強いられたから。逆恨みじゃないですよ、たぶん。

 そんなわけで、PCから適当にMP3ファイルを放り込んで再生してみたのだけど動かない。ちっくしょう!!そうなってから説明書を覗き込むとなにやら専用ソフトが必要らしい。このご時勢に。聞くに堪えない悪口雑言を脳内で叫んで、机に置いていく。まさかいくら私が駄目人間だからといって、ここでソフトをインストールしてファイルを変換&転送をやるわけには行かない。会社でやっちゃおうかなという不届きな考えが浮かんだのは秘密。

 ここ最近は随分と落ち着いてきた仕事なので、休日出勤とは言っても気楽なもの。家に帰ってゆっくり作業すれば良いやと高をくくっていたのだけど、どうしたことか今日に限って大暴れ。畜生め!予想に反して時間をとられてしまった。俺の貴重な読書時間を返せ。

 帰ってきたら携帯音楽プレーヤーとの対局。次の休日出勤には持っていくとの固い決意がある。なぜそんな来年のことを気に病むかというと、今やらなかったら絶対に同じジレンマに陥ることが火を見るより明らかだから。伊達に30年も駄目人間をやっているわけではない。

 そこで気がついたのだけど、メモリーは256M。朝の段階では128かと思って絶対必要な曲だけを厳選して入れてあるので、ある意味選択の余地が無かった。絶対に必要な曲とは、私にとってはArt GarfunkelのSkywriterだったりEaglesのHotel CaliforniaやThe Last Resort、Savege GardenのTwo Beds And A Coffee Machine、それにAlison KraussとかSarah McLachlanのお気に入りで、欲を言えばきりが無いけどこれがあれば少なからぬ満足を得られる。

 思わぬところでメモリーが多いことに気がつくと、今度は選択が入ることになる。ここで葛藤が待っているわけですよ。どれを選び、どれを削るか。あまりにも選択の余地が広いことは人を幸福にしないという心理学の実験から示唆される真実があるのだけど、それを体現している感じ。泣く泣くいくつかの曲を諦めて編集終了。メモリーを増やすにはそんなに使わないし、当分はこのままいくことになるだろう。この敗北感、きっとわかってくれる人がいるはず。

 仕事が終わったら近くのスーパーに買出し。なにをって、今日の晩御飯。クリスマスだから鶏肉でも買うかと思ったのだけど、丁度半額セールの時間になったらしく、鶏肉に殺到する人々を見たらそれだけで食欲まで奪われる。ここに割り込むくらいなら適当に食べられるものを食べるほうが良い。そんなわけで酒だけ買ってくる。実のところ、一人暮らしになってからはそんなに飲んでいるわけじゃないのだけど(紅茶の香り付けに少々ブランデーを入れたりはしている)。

 そんなわけで、今日はこれからちょっと飲みながら食事を済ませて、クリスマスに相応しくない本を読み終わる予定。ハードカバーで内容も重いので予定は未定。ついでにBGMはSomething CorporateのForget December(クリスマスはちっとも聖なるものじゃないし静かでもないじゃないか!というロック)。
雑記 | 2006/12/23(土) 20:11 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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