小島 毅著
講談社 (2006.8)
\1,575
評価:☆
日本の近代史を見ると、近視眼的に自分の行動こそが正義だと思いこんで暴走した挙句に社会に多大なダメージを与えた人々が少なからぬ存在した。それはたとえばテロによって政権の転覆を企てた5.15事件や2.26事件だったり、終戦の詔の録音を奪って徹底抗戦を目論んだ事件だったりする。
その背後に陽明学があり、それが水戸学派と結びついているという指摘をしているのが本書。その独善的な行動主義は三島由紀夫の自殺にまでたどり着いていると主張する。
だが、私にはそんな思想史的な流れには全く興味が無い。むしろ、水戸学派がどのような行動に出て、その結果としてどのような情勢の変化があったのかを説いて欲しい。結果については知っているだろうという態度で書かれても困る。
それと、不要なまでに著者近辺の話がでているように思われてならない。著者と私の興味が異なりすぎていたのが敗因であろう。
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