A・K・デュードニー著 / 田中 利幸訳
アスキー (1997.5)
\2,625
評価:☆☆☆
グーゴルと、と聞いてもなにがなにやらさっぱり分からないけど、なにやら検索エンジンのグーグル(google)みたいな語幹だなぁなどというのが普通の方の感想ではなかろうか。
グーゴル(googol)とはある数学者が作った単位で、数えようも無い、とてつもなく大きい数を表している。書いてしまうと、10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000となる。ゼロが続きすぎて普通の感性が麻痺してしまうところだ。おまけにゼロが多すぎるために書き損じる恐れも多々ある(とはいえ、このレベルになるとゼロが1つや2つ前後しても誰も気にしないだろうけど)。通常10100と書き、10を100回掛け合わせた数字を意味する。グーグルはこの数にちなみ、ネット上の膨大な情報をグーゴルに喩え、かつその情報を余さず組織化しようという壮大な目論見から名づけられている。
本書はそんなタイトルから想像が付くとおり、数学、なかでも身近な世界に現われる数学についての本である。たとえばスポーツの世界でよく聞く、ツキという言葉。あれは純粋に確率の問題で片付けることが出来てしまう。また、宝くじをはじめ、ギャンブルで得をする確率など、面白い話が載っている。アメリカ版の宝くじについての当選率は日本と比較すると面白いのではなかろうか。
全体として面白くはあるのだけれども、類書と比較すると突込みが浅い。話題自体は広く、面白いのではあるが、どうもその点が残念に思えてならない。
確率がどれほど多くのことを物語ってくれているのか、興味がある方は手にとってみてはいかがだろうか。
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