王 永寛著 / 尾鷲 卓彦訳
徳間書店 (2001.4)
\560
評価:☆
夏だから怖い話を、というわけでも無いのだけど、なまじの怪談なんかよりも余程怖い話満載の一冊を。
何が怖いって、全て事実であることだろう。人間が、他人に対してどれほど残酷になることが出来るのか、本書は雄弁に語っている。
ナイフで肉を削り取る、腰から押し切りする、全身の皮をはぐ、弓で射る、鼻を斬る、焼く、煮る、蒸す、膝を砕く、刺青をする、鞭で打つ、杖で叩く。目を抉り、四肢を切断し、性器を破壊する。考えられるあらゆる拷問(と殺害方法)が克明に記されていて、読むだけで痛くなりそうである。
忘れてはならないのは、こんなことが洋の東西を問わず、世界中で行われてきて、今も地域や集団によっては当然のように蛮行が続けられているということ。目を背けたくなるような行為であっても、それは決して特定の地域の異常な人々が行ったものではなく、世が世なら私やあなたも参加したかもしれない、ということではなかろうか。
痛い話が平気なら、残虐行為の記録である本書を読んで楽しめるかもしれないが、私の趣味ではない。ただ、間違いなく中国史であると言えるだろう。
なお、ひぐらしのなく頃にで出てきたようなのが幾つも出てくるので、そういう点で知りたい方はどうぞ。
・・・・・・なにやら急にヲタっぽくなったのは気のせいだと思いたい。
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