ジョン・メイナード・スミス著 / エオルシュ・サトマーリ著 / 長野 敬訳
朝日新聞社 (2001.12)
\2,100
評価:☆☆
ジョン・メイナード=スミスに惹かれて買った本。
本書は大変な意欲作である。なにしろ、無生物から生物が生まれるところから、人間で言語が発達するまでの歴史を取り上げているのだから。
複雑な分子であるDNAが突如誕生したわけではなく、人間や象のような複雑な生物が最初に誕生したわけでもない。化学進化を経て、単純な自己複製機能を持つ組織が誕生した。進化の力はやがて複雑な生命を生み出していったのである。
そこに8つの謎を設定し、生命がどのような軌跡を辿ってきたのかを明らかにしている。
だが、訳文が悪いのか原文が悪いのかは分からないが、イマイチ魅力を感じられない。話題が話題なので、面白い点も沢山あるのだが、引き込まれるような魅力に欠ける。文章が無駄に難解なのもマイナス。
また、分子生物学の基礎的な知識がなければ読むのが辛いところもあり、読者のレベルにあっていないように思われる。私のレベルが低いというのは措いておくとしても、難解すぎるように思う。
同じ話題であれば、もっと面白い本は沢山あると思う。これよりも、『生命最初の30億年』をお勧めしたい。
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