日沖 桜皮著
数研出版 (2006.5)
\1,260
評価:☆☆☆☆
数学が苦手な方はしばしば「数学なんて社会に出れば何の役にも立たない」と言って忌み嫌う。その言葉には確かに説得力があるような気がする。私自身、そびえ立つビルの高さを三角法で求めたことなんて無いし、微分も積分も使わない。
しかし、だからといって役に立たないというのは早計なのだ。それをやさしい事例と文章で教えてくれるのが本書。
たとえば、7つのケーキを16人で公平に分けるにはどうすれば良いのか。ニアピン賞の決め方は?タクシーの割り勘を公平にするにはどうする?こんな日常で出会う問題を解決するのに、きっと数学は役に立つ。
そして数学は美しくもある。素数ゼミや三角形の美しさの秘密、完全数にツェノンの逆説と、面白く美しい話題にことかかない。一つの話題を選んだだけで一冊の本が書けてしまうほど。
豊富な話題をやさしく、なおかつ面白さが伝わるように書いてくれているので一気に読める。数学の美しさと意外な使われ方が面白い。肩の力を抜いて、楽しみながら読むべき一冊。
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