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Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
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1639冊目 古代インドの科学思想
古代インドの科学思想古代インドの科学思想
(1988/10)
佐藤 任

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評価:

 インドについてある程度本を本を読んでみたので、科学史についても知ってみようと思って手にとった。ゼロの発見のように、インドの科学というのなら数学分野では功績を残したイメージが有る。それ以外の知識はほぼゼロである。

 近代科学について言えば、インドの功績はほぼ無い。黎明期についてはヨーロッパ以外の影響はほとんど無く、現代でも日本を始めとする例外が現れてきたと言うのが正しいだろう。しかし、古代インドでも人々はしっかりと世界を正しく理解しようと務めてきた。

 例えば、地水火風の4元素からなるというギリシアに匹敵するような原子論があったようだ。別の説では、これに空を加えた5元素だとし、それに5感を対応させて、治療方針にあてたという。もちろん、5元素からなるなどというのは現代科学の面からすればナンセンスでしかない。こんな治療を受けていた人々の健康が心配になるのではあるが、病気と治癒の背景にある本当の理由を探ろうとしたところは科学の萌芽として良いであろう。

 来世思想と結びついた身分制度も、誰もがそれを信じていたわけではないようだ。来世や魂を否定し、現世での幸せなり快楽を追求する一派もいたという。ところが、そのような考えが支配的になってしまえば、バラモンは困る。なにしろ彼らは身分制度にあぐらをかいて安楽な暮らしをしていたのだから。なので、バラモンによってこうした考えは激しく排斥されたようだ。既得権益を侵されるのを嫌うのはどこでも一緒ということか。だから、バラモンたちはこうした人々を無神論者として罵り、王には国が危うくなるのは無神論者のせいだと訴えたそうだ。

 面白いことに、仏教は原子論は受け入れた(ただし、大乗仏教は否定した)が、こうした合理的な考え方には反対する立場から、彼らの教義は批判の対象となり、無視されたようだ。

 インド思想と原子論は、始まりがなく全ては変転するという考えに結びつくというのは面白い。また、ゼロの発見にも触れられている。ここでもインドならではの思想的な背景があった可能性が指摘されている。思想は社会的背景を無視して存在し得ないことの証拠かもしれない。

 科学史に興味がある方でもなかなか触れることのできないインドの、それも古代の思想をしるにはうってつけ。かなり古い本なので入手すら大変だろうが、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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その他科学 | 2015/04/11(土) 20:31 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1619冊目 機密保持と化学―紀元前から現代まで
機密保持と化学―紀元前から現代まで (ポピュラー・サイエンス)機密保持と化学―紀元前から現代まで (ポピュラー・サイエンス)
(2000/11)
山崎 昶

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評価:☆☆☆☆☆


 もともと歴史には興味があったのだが、私の関心は近代史よりも古代史にある。現代史はちょっと生々しすぎるからだろうか。ともあれ、そんな私にとって、サブタイトルにある「紀元前から」は魅力的すぎた。しかも、化学。切り口を誤らなければ絶対に面白いはず!と勇んで手に取ったら、これが想像以上に楽しい本であった。

 本書は12のトピックからなり、それぞれ機密保持に使われた化学の話が紹介されている。最初に出てくるのが、古代エジプトのハトシェプスト女王とその廷臣であったセネムトの話。ハトシェプストはルクソールに壮麗な神殿を造るにあたり、セネムトに指揮を執らせる。彼は見事に神殿を完成させるのだが、ちょっとした細工をしていた。神殿の壁に、己の名を刻み込んだのである。建立を命じたものだけが得られる栄誉。バレれば死刑になっても不思議はない。

 壁に名前を刻むのがどれほど重みを持つかというのは、後の代の王が先の時代の王の功績を否定する際には、碑文や遺跡から名前を削りとってしまうことからも明らかだろう。

 勿論、セネムトも堂々と自分の名前を刻むことなど出来はしない。だから、二重壁にして、隠れる方の壁に己の名を刻んだのである。そこから先が工夫のしどころで、なんと表面に出ている方の壁は敢えて脆く作られており、セネムトもハトシェプストも死んだ後に、表面側の壁が崩れて奥側の壁が露出するようにした、という。ううむ、当時から知恵者は居たのであるなあ。

 と、歴史と化学が絶妙に結びついた話にすっかりやられてしまった。続いてトロイの木馬で知られるアガメムノンが本国へ戦勝を知らせた狼煙について。ここではしっかり万里の長城の狼煙についても触れられているのが素敵だ。更に、第一次ペルシア戦争で、ペルシア側の将軍ヒュスティアスがギリシアに降ろうとして放った密偵と続く。これは、偏頭痛に悩む奴隷の頭髪を剃り上げ、そこに降伏する旨の刺青を彫って包帯を巻き、髪が生えるまで待つと、ギリシアへ送り込む。治療のために医師が再び奴隷の髪を剃り落とすと、そこには降伏文が現れたという。

 え?化学は関係ないのではないかって?いやいや、しっかり関係するのですよ。狼煙では炎色反応を使った可能性を指摘し、刺青ではそこで使った薬品が何かを推測する。

 化学とは関係ないヴィジュネル暗号にも触れているが、そこで取り上げているのがカサノヴァ回想録というのもまた素敵だ。稀代の色事師カサノヴァは、しっかり暗号解読までできたとは知らなかった。途中で挫折したからなあ。

 ポーの『黄金虫』でも暗号が出てくるが、こちらの話題はぐっと化学で、どんな薬品が使われたかを推測している。もっとも、本書によれば小説の設定にはかなり無理があるそうだが(笑)。

 このように、実に広い話題を、読者が楽しめるような形で取り上げてくれている。お陰で、読んでいてとても楽しかった。惜しむらくは、この本は放っておいたらほとんど注目を浴びないのではないかと思われる点。なので、気になるなぁと思われた方は是非とも手にとって欲しいものである。
その他科学 | 2015/02/04(水) 22:01 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1607冊目 「悪意の情報」を見破る方法
「悪意の情報」を見破る方法 (ポピュラーサイエンス)「悪意の情報」を見破る方法 (ポピュラーサイエンス)
(2012/08/01)
シェリー・シーサラー

商品詳細を見る


評価:☆☆☆


 好むと好まざるとに関わらず、現代社会に生きるということは科学や技術と関わって行かなければならない。しかし、報道を見ていると、十分な情報が社会に広まっているとはとても思えないのである。

 非科学的なオカルトネタ(トンでもない主張をしているのに懐疑的にならず霊やら超能力やらを持ち出してくる、あるいは既に否定されている血液型占いのようなネタを持ち出す)、複雑な事実関係を単純にまとめたが故に事実を大げさに、あるいは卑小にしてしまうこともある。

 困ったことに、わざと間違った情報を流す者もいれば、ミスリードを誘うような書き方をする者もいる。本書はこうした勢力の存在について警鐘を鳴らすと共にどうすれば間違った考えに捕らわれずに済むのかを説いた、メディア・リテラシーについての本である。

 と言っても、難しいことを言っているわけではない。デメリットがない(あるいはメリットがない)という主張は怪しいと思え。あるいは、自称革命家には注意しよう。一次情報を調べ、視野を大きく持ち、選択肢を示されれば現状維持を含めたそれ以外の選択を考えてみよう、等々、言われてみればアタリマエのこと。

 なぜ、こうしたことを気にするべきなのかを、本書は様々な例から導き出している。面白いのは、その過程で人間が過ちを犯しやすいことを繰り返し述べていることだ。人間の判断力は些細な事で狂うし、判断は正確にできない。だからこそ、一歩引いて見ることが大切なのだろう。

 閉経後の女性ホルモン補充療法は心臓病のリスクを下げられるという説があったが、今ではこの手法はむしろ心臓病のリスクを高めることが明らかになっている。どうしてこんな正反対のことになってしまったのか?なんと、二重盲検を行わずに結論を急いだせいで、社会層の差が療法の効果に見えてしまったというオチである。

 メカニズムが説明できないことは疑ってかかるべきである、という身も蓋もないことが説かれているのは、あながち間違った姿勢ではない。確かに、ジェンナーの種痘やゼンメルワイスの術前消毒による感染症予防やウェゲナーによる大陸移動説のように、メカニズムが分かっていない仮説で後世正しさが明らかになった事例はゼロではない。しかし、それらはメカニズムが明らかになっていた仮説より圧倒的に数が少ないのだ。

 だから、懐疑的であれ、というのが正しい姿勢なのだろう。否定派になるのではなく。本書は、こうした姿勢を身につけるのには役に立つ知恵を多く収録している。興味がある方はぜひ手にとって見て欲しい。
その他科学 | 2014/12/28(日) 23:22 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1561冊目 雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史
(2009/10/23)
マイケル・ポーラン

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評価:☆☆☆☆


 あなたは今日トウモロコシを口にしましたね?え?してない?それは間違いです。トウモロコシは形を変え、様々なところに忍び込んでいる。例えば、朝食のシリアル。あるいは、スナック菓子、フライドポテト、マヨネーズ、マーガリンといった食べ物、清涼飲料水、それどころか、肉でさえ間接的にトウモロコシを食べていることになる。

 アメリカでは、平均的なスーパーに並ぶ4万5千点の商品の4分の1にトウモロコシが入っているという。

 どうしてだろう?本書はまずここに注目する。謎を追ううちに、読者はトウモロコシが大量に栽培される理由となった生物化学的な事情や、アメリカの農業行政、人間の性とそれを利用する食品業界というように、広く社会を横断して行くことになる。

 トウモロコシに関しては、そこから作られる甘味料(果糖ぶどう糖液糖がそう)の濫用が、大量の糖尿病患者を生み出しているのが人類にとっての問題だ。『デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか』では、スーパーサイズの清涼飲料水やら大量に盛られるポテトフライが人の欲望を刺激し、糖尿病患者を生むメカニズムが語られている。値段の差が少しだからとLサイズを頼んでは行けない。

 ところが、この問題は人類だけでは終わらないのである。溢れたトウモロコシの流れゆく先、畜産の現場。本来ならトウモロコシを食べない牛が、肥育速度を上げるためにトウモロコシを中心に組み立てられた配合食料を与えられている。無理のある食事は、牛の健康を大きく損なう。また、穀物が多いことで本来なら中性である牛の第一胃が酸性となってしまい、そこで病原性大腸菌O-157が耐酸性を獲得する、あるいは牛が病気にならないように抗生物質を大量投与することで耐性菌を生むという問題も指摘されている。

 食品業界がおぞましく変貌している様には驚くばかりだ。動物を殺さずとも得られる乳製品ですら摂取を拒否する完全菜食主義者(ヴィーガン)の主張も分からなくも無い気がしてくる。

 一方で、本書の後半で述べられる農家はかなり様相を異にする。第一部でエネルギー収支の中心を占めたのがトウモロコシなら、第二部は牧草だ。牧草?いくら人間が雑食性だからといって、それは食べ物ではないよね?そう思って読み始めると、これは牧場を中心にした視点であった。

 放牧と農耕を繰り返すことで、土地は肥えていくという、アタリマエのことがここでは述べられている。単一種栽培という、流通業者や大規模量販店、そして一円でも安く食料を買いたいという消費者の欲求に合致したシステムには乗り切れない、このあり方しか人類が今後も生き残ることは出来ないように思える。『土の文明史』では、モノカルチャーによって土壌が失われていく様が描かれていたが、この取り組みなら土壌の喪失を防止できるのは大きい。

 ただ、それを考慮してもまだまだ驚くべきことがある。それは、石油の大量消費だ。生産は勿論、運搬にも大量の化石燃料が使われる。食料から得られるカロリーより、遥かに運搬に使われるカロリーの方が大きい。安価な石油という、限りある資源に今の社会は完全に依存しきっていることが恐ろしい。

 食料生産の現場の、目を覆いたくなるような惨状も、持続可能な社会に向けた食料生産のあり方も、共に語っているのが魅力であろう。下巻においてどのように話が進むのか、楽しみだ。


関連書籍:
デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのかデブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか
(2003/06/25)
グレッグ・クライツァー

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土の文明史土の文明史
(2010/04/07)
デイビッド・モントゴメリー

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その他科学 | 2014/10/30(木) 22:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1559冊目 専門家の予測はサルにも劣る
専門家の予測はサルにも劣る専門家の予測はサルにも劣る
(2012/05/23)
ダン・ガードナー

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評価:☆☆☆☆☆


 未来は誰にも分からない。確かに。でも、同じ分からないにも程度があるはずだ。例えば経済。経済学は数学を使っていていかにも学問っぽい感じがするし、ノーベル数学賞の代わりに経済学賞だって無理やり作った。未来が予測できてもおかしくないのではないか?

 だが、こうした期待は悲惨なほどに、悲惨を通り越して喜劇的なまでに間違っている。タイトル通り、専門家の予測はサルにも劣る。テレビで滔々と自説を述べるあの学者も、数年後の景気の行方を大胆に予想したあの本も、必ずや外れることでありましょう。そもそも、彼らがそんなにも精確に未来を予想できるのであれば、投資で大金持ちになっているはずだ。そして、彼らは大金持ちではない。である以上、彼らの予想が外れるのはおかしくない。

 本書には実際に専門家がどれほど未来予想を外してきたか、その事例が豊富に収められている。それも些細なものではない。歴史的に見ても大事件と言えるようなことすら外してきた。

 例えば、ソ連崩壊を的確に予想した人はほとんど居ない(公平を期すため、本書には数少ない例外が載っている)。石油の値段の推移も予想を大きく裏切ってきた。近年では、リーマンショックですら、専門家は予想できなかった。フセインが大量破壊兵器を隠し持っていると自信満々に宣言してイラクに侵攻した米軍が遂にそれを見つけられなかったのもそうだ。

 どうしてこんなことになるのだろう?一般人よりもより多くのことを知っているからこその専門家で、だからこそ一般人は彼らの御託宣を仰いでいたというのに。

 専門家が外した予想、言い当てられなかった出来事をただ羅列しているのではない。どのような専門家がより予想を外すかという、ちょっと意地悪なことにも光を当てている。それによると、実に困ったことに自信満々な人ほど予想を外すそうである。何故か?彼らは、ある法則を使って未来を予想している。彼らはその法則に自信を持っているが、そもそもその予想が正しいとは限らないし、仮に正しかったとしても、初期条件がほんの少し違うだけでも結果は大きく変わってしまう。

 後出しジャンケン的に見れば法則があるようにしか感じられない出来事も、実は偶然の産物であったり、サンプリングが誤っていたりするのだ。その例にアルビン・トフラーが出てくるのは、昔からの読書家には痛い指摘かもしれない。

 タイトルは、こうした未来予想を専門家にやらせたのと、チンパンジーがダーツ投げした結果で、専門家が負けることから付けられている。それほどまでに未来を予想することは難しいのだ。だから、専門家だからと無批判に信じるのではなく、そんなことを言っている人もいる、位に留めておくのが良いだろう。

 また、予測を外しにくいのは、色々な情報を組み合わせるタイプであるという。これは、我々自身も多くの分野に目配りをして知識を得ていかなければならないことを示してるのかもしれない。謙虚に、高品質の情報を、大量に得る。ううむ、ハードルはとても高そうだ。
その他科学 | 2014/10/27(月) 23:02 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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