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Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
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1618冊目 牧夫の誕生――羊・山羊の家畜化の開始とその展開
牧夫の誕生――羊・山羊の家畜化の開始とその展開牧夫の誕生――羊・山羊の家畜化の開始とその展開
(2010/10/29)
谷 泰

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評価:☆☆☆☆


 イヌ、ネコに続いて家畜化されたのが、ヒツジとヤギである。今から6000年ほど前のことだ。

 家畜化された場所がメソポタミアであることは分かっていたが、他は分かっていないことが多い。というのも、牧畜の開始や発展には、目立った道具を必要としないからだ。当時はまだ文字も無かったので、証拠が全くない。それでも、本書を読むと分かったことが多いことに驚かされる。

 従来、狩猟採集から遊牧を経て農耕が始まったとする説があり、エンゲルスがこれを支持したこともあって、こう思う人が多そうだ。しかし、農耕の開始は遊牧に先行し、しかも同じ地域で発達したことからこの説は誤っている。むしろ、農耕が先で、遊牧が後である。

 重要なのは、遊牧が開始されて、乳製品の利用が始まったことだろう。本書はなぜ、どのようにして乳製品の利用が始まったかを、家畜化によって母子関係への人手の介入が必要となり、それは孤児や母子関係を上手く結べなかった幼い個体を保護する必要から、実子以外への乳の利用がされるようになったとしている。説得力に富むのは、通常、動物は実子以外への哺乳は行わないことだ。ネコは例外的な存在だが、これも人間社会で暮らすことで他のネコが生んだ仔と接触することになったというイレギュラーな状態があるからに過ぎない。

 また、本書では宦官制度の始まりについても推測を交えながら語っている。それによると、メソポタミアでは既に宦官が利用されていた記録があるが、動物の去勢と関係が深いとみられるという。

 女奴隷が子を産んだ場合、娘であれば母親と同じ生き方をするが、息子であれば肉体労働に従事させられる。この際の男子を指す言葉が、去勢されたウシと同じ単語である、という。そこから、恐らく彼らは去勢されていたとみられるのだ。

 他にも、ヒツジの群れをコントロールする方法のように、牧畜を知らない人には想像も出来ないようなことが多く紹介されていて、知的好奇心が刺激された。
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生物・遺伝・病原体 | 2015/02/02(月) 19:02 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1616冊目 ヒトと動物の関係学〈第2巻〉家畜の文化
ヒトと動物の関係学〈第2巻〉家畜の文化ヒトと動物の関係学〈第2巻〉家畜の文化
(2009/02/26)
秋篠宮 文仁、林 良博 他

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評価:☆☆☆


 イヌと暮らすようになってから、こうした動物についての本が以前より気になるようになった。そんなわけで専門的に過ぎるのではないかと思いながら手にとって見たのだが、杞憂であった。

 本書は、文化が絡むことであれば何でもと言っていいほど、様々な観点から家畜を論じている。家畜とは何かに始まり、家畜の歴史、家畜文化、そして家畜の現在と論じていく。全部で3章からなるのだが、各章は更に細かく17の各論に分かれ、それぞれ別の著者が記すことで多様な見方を担保している。

 それぞれが持ち味を活かして縦横に論じているので、思いもよらぬことまで知ることが出来るのは嬉しい一報、まとまりには欠ける印象だ。目を引くのは化け物級の博識、荒俣宏さんまで寄稿しているところか。

 家畜の改良や利用については、意外なことに魚や鷹匠まで論じている。乳製品、水牛やトナカイ利用の現在、犬橇の歴史や日本における闘牛と、予想もしなかった方向への話の進み方が面白かった。

 最終章ではアグリビジネスについても解説がある。『雑食動物のジレンマ ──ある4つの食事の自然史』にも詳しかったが、正直、食欲を失うような現状がある。これだけ増えた人口を養うには仕方のないことなのかもしれないが、もうちょっと払うべき価値のあるものにはお金を払わなければダメなのだろう。

 色々と教えてくれたことを嬉しく思う。


関連書籍:
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史
(2009/10/23)
マイケル・ポーラン

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雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史
(2009/10/23)
マイケル・ポーラン

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保存食品開発物語 (文春文庫)保存食品開発物語 (文春文庫)
(2001/11)
スー シェパード

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生物・遺伝・病原体 | 2015/01/27(火) 23:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1614冊目 犬が私たちをパートナーに選んだわけ 最新の犬研究からわかる、人間の「最良の友」の起源
犬が私たちをパートナーに選んだわけ 最新の犬研究からわかる、人間の「最良の友」の起源犬が私たちをパートナーに選んだわけ 最新の犬研究からわかる、人間の「最良の友」の起源
(2014/01/30)
ジョン・ホーマンズ

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評価:☆☆☆☆


 人類最良の友と称されることもある、犬。彼らの示す無邪気な信頼と愛情、そして自らの身をも顧みない献身には心が温まることも多い。なぜ犬はこのような振る舞いをするのだろう?

 本書はまず、著者が行き場のない動物を集めたシェルターを訪れ、一匹のラブラドールのミックス種を引き取るところから始まる。純血種には興味がなかったということで、保健所から引き取った犬と暮らす私の心はもうこの時点でがっちり掴まれてしまった。

 ステラと名付けられた犬を媒介に、著者は犬が辿ってきた歴史を追いかける。

 どのようにして人間と共生するようになったのだろうか?それはいつ、どこで起こったことなのだろうか?多くの地域の遺跡を取り上げているところが圧巻。オオカミの歯を使ったネックレス、犬と一緒に埋葬された人、老犬。一方で、ラスコーのような洞窟壁画に犬の姿が見られない、という不在についてもきちんと解説してくれている。

 オオカミと犬では性格が大きく異なる。オオカミはどれだけ人に慣れても、犬ほどの従順さを示さない。オオカミと犬の間に生まれた、俗にいうウルフドッグもまた、飼育はかなり難しいという。では、どうやって昔の人はオオカミを飼い慣らし、犬へと変えていったのか?

 その答えを推測できるような事実が銀ギツネを使った実験で見られるという。人間を恐れないキツネには、垂れ下がった耳や模様といった外見でも、犬と同じような特徴が表れたというのだ。犬族に共通の何かがあるのかもしれない。ネオテニーは群れからの巣立ちを遅らせることができることで、弱い個体の生存を助けていたのだろうか。

 犬の話にだけ留まらない点や、犬の知性の特質と限界、純血種を巡る問題、動物の権利等広く話題を集めているところを見ると、かなり深く調査がされていることを感じさせる。

 最良の友がどのように得られたか、どのように接するべきかを深く考えさせてくれる一冊。
生物・遺伝・病原体 | 2015/01/22(木) 19:15 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1606冊目 建築する動物
建築する動物 (SPACE SHOWER BOOKs)建築する動物 (SPACE SHOWER BOOKs)
(2014/07/31)
ユルゲン・タウツ、 他

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評価:☆☆☆☆


 自分たちの棲家は己の手で作り上げるのは、何も人間に限った話ではない。自然界には、棲家を作る動物は色々と居るのである。

 例えば、本書の表紙を飾る、スズメバチ。二重の城壁の奥に、ハチの巣特有のハニカム構造が見えるのが分かるだろう。ハニカム構造の無駄の無さと強度を考えると、これに辿り着く生物の凄さには舌を巻いてしまう。

 鳥は配偶相手に気に入って貰えるよう、複雑な家を組み立てる。パートナーを得られるかどうかが巣作りにかかっているというのだから、オスは大変だ。だから、巣作りの練習までやるという。傑作なのは、まだまだ未熟な子供の巣から、親鳥が自分の巣ように材料を持って行ってしまうというところ。そこは自分の遺伝子を残すためにも勘弁してあげようよ(笑)

 ただただ驚くしか無いのは、昆虫類の巣も同じ。蟻塚は、温度調節機能まで持っている。一体、どれほどの進化的試行錯誤があったのだろう。あるいは、ツムギアリが作る葉っぱの家。幼虫も成虫も、まるで誰かの指示に従っているかのように共同作業をしている。しかし、蟻塚も、葉っぱの家も、場当たり的な対応だったりするのだ。それなのに、最終完成形はきちんとした家になるのだから、凄いの一言。

 哺乳類からはリスとカヤネズミとダムを作るビーバーが取り上げられている。特にビーバーの大掛かりな仕事も素晴らしい。出入口が水中にある、というのも安全に対する飽くなき欲求を感じさせる。

 最後はサンゴや貝といった、硬い殻で身を守る生物。生存競争は、彼らに複雑な防御装置である殻を与えた。

 生物が、命を守り、新たな生命を育むために行う建築の世界を、迫力満点の写真で見せてくれている。見ているだけで、つい溜息が出てしまうほどお見事。生物の素晴らしさを楽しみながら感じさせてくれる写真集である。
生物・遺伝・病原体 | 2014/12/24(水) 19:29 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1597冊目 性転換する魚たち―サンゴ礁の海から
性転換する魚たち―サンゴ礁の海から (岩波新書)性転換する魚たち―サンゴ礁の海から (岩波新書)
(2004/09/22)
桑村 哲生

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 人間に捕まってしまった性別不明の養子を探す旅に出たお父さんがやがて性転換してようやく見つけ出した養子と結婚する。何の話かというと、ファインディング・ニモの科学的に正しい姿である。勿論、魚が子を探しに行くことは無いが。なにせ、彼らは典型的なR戦略、兎に角大量に子供を産んで小数が生き残れば良いという繁栄戦略を取っているし、配偶者がいなければ見つければ良いのだ。

 なに?ようやく巡り会ったのが同性だったらどうするって?問題ない。性転換してしまえば良い。

 少なからぬ魚が、状況に応じて性別を変えるという不思議な性質を持つ。クマノミもそうだし、掃除魚として知られるホンソメワケベラの仲間もそうだ。

 どうして彼らはこのような戦略を取るのだろう?それは、やはり自らの遺伝子を最大限に広めるための戦略だった。魚は生涯に渡って成長を続けるので、性転換をする魚の場合には大きくなった時に雄である方が有理か、はたまた雌である方が有利かで性別が変わる。

 このシステム、実に面白い。小さい時は小さいなりに繁殖に参加して、大きくなったら今度はサイズを活かして繁殖を行う。効率だけから考えたら、これが一番良さそうに思えてくる。しかし、うまい話には裏がある。性転換にはそれなりのエネルギーが必要であり、彼らもそのコストを測って性転換を行っているのだ。人類は勿論、哺乳類全般がこうした戦略をとらないのは、生殖器が雌雄で大きく異なっているため、性転換することに莫大なエネルギーが必要なためである、という。

 なるほど、両性の愉しみを味わってみるのは楽しそうではあるが、それは諦めるとして、せいぜい魚の性転換の謎を楽しむことにするのが良さそうだ。そうして改めて見てみると、彼らも大変だ。複雑な戦略が張り巡らされていて、中には欺瞞としか思えない行動まであるというから驚かされる。

 ハーレムで、雄が居なくなった時に残った雌の中で最大の者が雄に性転換する魚がいる。ここで雄がちょっと巣を離れると、最大の雌はまだ腹に卵を抱えているのに、あたかも雄であるかのように振る舞う。そうして他の雌を騙して、雄の不在を気付かれないようにしている、というのである。

 性戦略は生物の根幹に関わるもの。だからこそ、そこには進化の妙が潜んでいて、とても興味深い。中でも性を途中で変えるという性転換の面白さを感じるのにはうってつけの入門書であると思う。
生物・遺伝・病原体 | 2014/12/10(水) 19:16 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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