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Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
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1600冊目 僕僕先生
僕僕先生 (新潮文庫)僕僕先生 (新潮文庫)
(2009/03/28)
仁木 英之

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評価:☆☆☆☆


 唐は則天武后と韋后という2人の女性が権力を握った、所謂"武韋の禍"の後に即位したのは、李隆基。後に玄宗と諡されることになるこの皇帝の治世を一言に纏めてしまうと、前半は隆盛・後半は没落である。前半については"開元の治"とも呼ばれ、社会的にも極めて安定した時代であった。

 本書の舞台は、この玄宗皇帝即位の直後である。諡号が本人の死後に与えられるものであることから、当然この皇帝を玄宗皇帝と呼ぶことはできない。

 主人公は、怠け者の王弁。彼の父は元役人で、しっかりと私財を貯めこんでいた。だから、彼は悟ったのだ。そのカネがあれば、一生を働かずに過ごすことができる、と。親の説教は適当にやり過ごし、面白おかしくは無いかもしれないが苦労を知らない人生を送っている。

 そんな彼が、ひょんなことから近くに住むという仙人の元へ使いに出される。辿り着いた先で彼を待っていたのは、どう見ても10代の少女にしか見えない人物で、僕僕と名乗るのだった。曰く、名などには意味が無いということである。そして、王弁に対して仙人になるための素質には欠けるが、執着が無いところは筋がある、などと言うのであった。

 結局、王弁は僕僕先生と付かず離れずの関係を保ちながら(時に色香に迷いながら)、半分弟子のような存在になっていく。

 面白いのは、中国で好まれる仙人を上手く絡ませているところ。東方朔のように実在の人物の名前が出てきたり、神話を上手くはめ込んだりと、中国史好きには堪らない。しっかり玄宗皇帝の朝廷にまで入り込んでしまうという設定はお見事。

 息子が仙人に渡りを付けたことをこれ幸いと介入したがる現金な親父殿に辟易したり、神話を上手く使いつつ赤兎馬まで出してくるセンスに脱帽したりと実に楽しく読むことができた。

 平和なだけでは終わらない。終盤、天界の都合で僕僕は地上から離れなければならないように追い詰められていく。また、地上側でも怪力乱神を嫌う官僚制力は仙人の排除を狙う。主人公がここにきて発奮するところが、ストーリーとしても良いなあ。賞を取ったのも納得の作品。
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その他小説 | 2014/12/15(月) 21:19 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1599冊目 南極に行った男 小説・白瀬南極探検隊
南極に行った男 小説・白瀬南極探検隊南極に行った男 小説・白瀬南極探検隊
(2008/08/30)
立松 和平

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評価:☆☆☆☆


 ロバート・ファルコン・スコットとロアール・アムンセンが南極点到達を目指して故国を旅立った1910年、日本からも遥か南を目指す一隻の船があった。陸軍軍人の白瀬矗をリーダーとする、南極探検隊である。彼らはあの1912年、アムンゼンが、続いてスコットが南極点へ辿り着き、後者は5名全員が死亡する悲劇に見舞われたあの1912年に、南極の地に居た。

 彼らの名が知られていないのも無理は無い。まず、彼らの行動にはアムンゼンのような世界一が無く、スコット隊のような悲劇もなく、シャクルトンのように失敗に終わりながらも奇跡的な生還を遂げたという劇的なものも無い。それでもまだ、科学的な価値が高ければ話は別だったかもしれないが、それすらもまた、無かったのである。

 しかし、この時代に南極を目指し、少なくとも南極大陸までは到達したことは壮挙というべきである。なにせ、日本には極地探検に必要な知識や経験の積み重ねが全くなかった。だから、冷静に言ってしまえば、彼らが南極点に到達する可能性は、それが世界で何番目になろうとも、決して存在しなかった。

 だから、白瀬隊の存在は知っていたが、これまで十分に注意を払ってきたとは言えないし、簡単に知ることができる手段もほとんど無い。せいぜい、ウィキペディアを除く位であろうか。本書のサブタイトルを見た時の驚きは、こうした背景があったからだと思う。思わず手が伸びていた。

 本書を読めば、白瀬隊長は千島で苦渋を舐め、艱難辛苦に耐える力があることを示していた。彼の堅忍不抜の精神が、日本をして南極探検という冒険へと国を動かしたことが分かる。

 熱が物凄い。過酷な状況にも耐えられるよう、嗜好品を摂らず、暖にも当たらない生活を続ける。全ては、南極へ行くための体作りのためだ。ようやく手に入れた船は、他国のものと比べれば小舟に等しい。驚いたのは、砕氷能力がゼロだったということ。これでは船が砕かれたシャクルトン隊よりもなお無謀ではないか。

 彼らは確かに南極点を目指しながら目的を達成することはできなかった。しかし、だからといってそれを失敗とは思いたくない。なんとなれば、先人の苦労は知識と技能の蓄積につながり、それがあるから後世の人間は成功を手にすることができるのだ。

 ただ、小説としてはどうだろう?

 犬視点から見ることもあれば、人の視点になることもあり、かと思うと第三者からの俯瞰的なシーンもある。そうやって切り替える必然性が感じられず、どうにも中途半端で、完成度は高くないと感じた。それでも知らていない白瀬隊を取り上げたことに感謝したい。また、極地探検の苦労についても余すところ無く描いているので、探検モノに興味がある方は楽しめるだろう。
その他小説 | 2014/12/13(土) 00:13 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1594冊目 お任せ! 数学屋さん2
お任せ! 数学屋さん2 (一般書)お任せ! 数学屋さん2 (一般書)
(2014/10/08)
向井 湘吾

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評価:☆☆☆


 転校時の挨拶で「特技は数学。将来の夢は、数学で世界を救うこと」と宣言した神之内宙は、父親の転勤に伴ってボストンへ去っていった。彼と密かに両想い(なんて単語もまたどえらく懐かしいなぁ)であった天野遥は、彼が立ち上げた数学屋を続けることを決意する。ただ、宙ほど数学が得意でも好きでもない彼女は、店長代理を名乗り、幟も"お悩み、解決します"という力強いものから"お悩み、一緒に考えます"とトーンダウンさせて。

 そんな彼女がまず向き合うのが、文化祭の出し物は何にすべきか。そんなの、数学で解けるの?と誰もが思うだろう。しかし、一定のルールで数値化を行えば、不可能ではない!

 文化祭実行委員会からは、当日正門にアーチを作りたいのだが、委員会には美的センスのある人間が居ないから、美しいアーチを作るのに力を貸してくれと言われる。ここで、美しさの中には数学が隠れているとヒロインが言うところ、同感です。美しいと思う事柄の中に、驚くほどシンプルな数学が隠れていることがある。音楽も数学と密接なつながりがあり、ピタゴラス音階に従うことが紹介されているのも嬉しいところ。

 だが、上記のことにはなんとか答えを出したヒロインも、堅物の同級生から持ち込まれた相談には頭を抱えるばかり。それは、夏休み後に不登校になってしまった女子が、再び登校できるようにして欲しい、というもの。それも数学屋さんの仕事なの?と思ってしまうが、一緒に考えることをウリにする彼女は難問に取り組むことに。

 アメリカの宙と連絡を取り合いながら(これは私が中学生だった頃には考えられないような世界だ。技術の進歩には驚かされるばかり。)、答えを模索するヒロイン。そうこうしているうちに、文化祭の日も迫る。文化祭は成功するか?と登校拒否を終わらせられるか?という2つの話題が同時に進行していく。なかなか楽しいが、前巻よりも数学要素はやや減ったかな?何にしても、数学を上手く物語に織り込んでいるところが嬉しい。次巻も楽しみに待つことにしよう。
その他小説 | 2014/12/07(日) 19:38 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1587冊目 ガンバとカワウソの冒険
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
(2000/09/18)
斎藤 惇夫

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評価:☆☆☆☆


 『冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間』でイタチのノロイを何とか打ち破り、居心地の良い我が家へ帰ってきたガンバ。しかし、彼に安寧の日は訪れなかった。前作で仲間になったシジンに探し人(探しネズミ?)がいるのだが、どうもワケありらしいので一緒に探そうとマンプクたちが誘いに来たのである。

 ジャガイモが沢山ある部屋で、まさにカウチポテト族的な生活を送ろうと思っていたガンバは一度は断るのだが、半分は引きずり出されるような格好で再び旅に出ることになる。シジンの想い人を探す旅に。

 タイトルから分かる通り、物語にはカワウソが大きく関わってくる。ガンバの向かった島では、カワウソはもう居ない。いや、そう思われていた。人と犬に逐われて、もう暫くの間、誰もその姿を見たものは居なかった。ところが、どうやらシジンの想い人であるところのナギサはカワウソと一緒にいるのではないかと思われるのである。

 この設定を見た瞬間、ニホンカワウソのことが頭をよぎった。彼らはその良質の毛皮を狙われて数が激減し、遂に絶滅したとされている(生存を信じる者もいる)。隴を得て蜀を望む、人間のどうしようもなさを教えてくれているようだ。

 ガンバたちの向かった島も同じ。ここでは、人に加えて趣味で動物を殺す野犬がカワウソを噛み殺していた。

 ナギサは偶然に生き残ったカワウソと出会い、彼らと行動を共にしていた。恋するものの一念で何とかナギサを見つけたガンバたちは、野犬から逃げるのと同時に他の生き残りのカワウソを探して新たな冒険にでかける。

 野犬のスパイを疑われるネズミ、毒舌を吐いてはガンバたちをあざ笑うカモメ、どこまでも執拗に追ってくる野犬。前作でも明らかなように、著者は子供向けの作品だからと誰も死なないようなぬるい物語を書くわけではない。冒険者達はどうなるのか、気になって一気に読み進めてしまった。

 それにしても、著者のカワウソへの思い入れがこれでもかと言わんばかりに詰まっている。カワウソが泳ぐ姿は優雅で、ネズミたちが見惚れる程だというが、これは絶対に著者の想いだ。カワウソは絶滅してしまったかもしれないが、同じ轍を踏まないようにしていかなければならない。対象年齢が小学校4、5年生以上となっているのは、丁度そういうことが分かり始める頃の子供たちを対象にしたからだろう。目を話せないストーリー展開に加え、メッセージ性にも優れた一冊。



関連書籍:
冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫 (044))冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫 (044))
(2000/06/16)
斎藤 惇夫

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その他小説 | 2014/11/27(木) 19:42 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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1579冊目 浜村渚の計算ノート
浜村渚の計算ノート (講談社文庫)浜村渚の計算ノート (講談社文庫)
(2011/06/15)
青柳 碧人

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評価:☆☆☆☆


 主人公は、中学生の浜村渚。得意な科目は数学。彼女が、天才数学者率いるテロ組織と対決する連作短編集である。

 おいおい、その設定は無理があるんじゃないの?と思われるだろうが、正解です。もう、物語のバックグラウンドは荒唐無稽以外のいかなる単語も浮かばないレベル。

 まず、この小説の中では、少年犯罪急増への対策として理科系教育が徹底して骨抜きにされている。曰く、物事を数値化し、数理現象・物理現象など事実だけを重んじる科目は、心を尊重し他人をいつくしむ人間性を否定しうるから、だそうな。ううむ、理系の人は芸術を解さないなどという、愚劣かつ失笑モノの偏見を大掛かりにした感じだ。

 天才数学者・高木源一郎はこの政策に激烈に反応する。実は、彼は自分が監修し、全国の学校で使われていた数学教育ソフトにちょっとした仕掛けを施していた。なんと、催眠術の一種で、その教材を見た人間は高木の指示に従ってどんなことでもしてしまうのである。たとえそれが殺人であろうと。

 ドクターピタゴラスこと高木はテロ組織"黒い三角定規"(元ネタは黒い三連星かなあ)を結成し、数学の地位向上を狙ってテロを起こすのだ。

 上記の条件があるので、高木は直接手を下したりはしない。誰かに命じれば良い。設定上、日本のほぼ全国で15年程に渡って使われた教材であるからして、彼に対抗できるのは40歳以上か高校生になっていない人しか居ない。なるほど、中学生が引っ張りだされてくるわけだ。

 犯人が天才数学者という設定を活かし、犯罪にもしっかり数学ネタが使われているので、数学に興味がある方はニヤリとさせられるだろう。私の場合には、ドクターピタゴラスやら黒い三角定規という珍妙なネーミングの時点で面白かった。

 本書でネタにされるのは、四色問題、ゼロ除算(阿呆な学校では答えを0だと教えるらしい。そんな狂った教師の教育を子供が受けているとは驚愕だ)、フィボナッチ数、円周率。円周率ネタでは、円周率を10万桁言えるキャラが出てきて笑える。しかも、この人は言えるだけで特に数学が得意ではないというのもアレだ。

 数学が苦手な警官たちは、当然事件の真相に近づくことは出来ない。数学少女の出番です。萌えキャラとしての記号化が余りされていない、彼女の活躍に期待だ!

 と、ユーモア小説として楽しいのだが、これをミステリと謳うのは詐欺に近いと思う(笑)
その他小説 | 2014/11/19(水) 20:47 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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